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ハトムネ

久し振りに上杉神社に行ってきた。


正確には鳥居の前までだが。

(暫くお参りはできない)


堀に架かる橋の袂で

勇ましい鳩に出会った。


隣に座っても全く動じない

あまりにも凛々しいその鳩に、

勝手に『ハトムネ』と名付けてきた。

("鳩胸"ではなく"鳩宗"である)



もはや鷹の目である。

(撮影は自身を連れ出した御仁)


胸元の傷は深かった。


―――――――――――――


そういえば、

年々陽の下を歩くのが

辛くなっている。


こんな風に目的もなく、

日中にふらつくのも

とても久し振りであった。


散歩から戻った頃、

ハトムネはいなくなっていた。


また来るから、

また会おうよ。


元気でいるから、

元気でいてよ。



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